表計算ソフトの代名詞といえば Microsoft Excel(エクセル)。
ビジネスはもちろん、学習や家計簿管理など幅広く使われています。
しかし、現在のExcelには大きく分けて 2つの種類 があります。
- Excel Online(Web版)
- Excel デスクトップ版(PCにインストールする通常版)
「どちらを使えばいいの?」と迷う方も多いはず。
そこで本記事では、Excel Online版とデスクトップ版の違いをわかりやすく解説し、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。

Excel Online版とは?
Excel Onlineは、Microsoftが提供する 無料のWeb版Excel です。
ブラウザ上で利用できるため、PCやスマホ、タブレットからもアクセス可能。
- 料金:無料(Microsoftアカウントが必要)
- 保存:クラウドストレージ OneDrive に自動保存
- 利用環境:Chrome・Edge・Safariなどのブラウザ
特徴は「無料・クラウド・共同編集に強い」ことです。
Excel デスクトップ版とは?
Excel デスクトップ版は、従来通り PCにインストールして使う有料ソフト です。
Microsoft 365のサブスクリプション、または買い切り版のExcel,Officeを購入することで利用できます。
- 料金:有料(例:Microsoft 365 / Office 2024 買い切り)
- 保存:PCローカル or クラウド(選択可能)
- 利用環境:オフラインでも使用可能
特徴は「高度な機能が使える」「安定したパフォーマンスがある」ことです。
Excel Online版とデスクトップ版の違い
Excel Obline 版の使える機能とデスクトップ版のExcel を比較してみました。
項目 | Excel Online(Web版) | Excel デスクトップ版 |
---|---|---|
価格 | 無料 | 有料(買い切り or サブスク) |
利用環境 | ブラウザがあればどこでも使える | PCにインストール |
保存方法 | OneDriveに自動保存 | PC or クラウドに自由保存 |
機能 | 基本操作のみ、一部制限あり | マクロ・VBA・高度関数が使える |
共同編集 | ◎ 複数人で同時編集可能 | △ ファイル共有は可能だが制限あり |
オフライン利用 | × 不可 | ◎ 可能 |
Excel Online版のメリット
Excel Online のメリットをまとめると以下の4つ。
- 無料で使える → コストゼロで表計算が可能
- 自動保存 → 保存忘れの心配がない
- 共同編集に強い → 学校や職場のグループ作業に最適
- デバイスを選ばない → PC・スマホ・タブレットから利用可能。
Excel Online版のデメリット
Excel Online のデメリットは、機能面の制限です。どうしても無料だから。
- 一部の関数・マクロ・VBAが使えない
- 複雑なデータ処理や大量データの処理に不向き
- インターネット環境がないと使えない
Excel デスクトップ版のメリット
料金により、分かるように、Excel デスクトップ版のメリットは機能制限ありません。
- 全機能が使える → マクロ・VBA・高度なグラフやピボットテーブルも対応
- オフラインでも利用可能 → 出張先やネットが不安定な場所でも安心
- 大規模データに強い → 数万行以上のデータ分析も可能
Excel デスクトップ版のデメリット
Excel デスクトップ版のデメリットは、コストが掛かる。
- 有料(Microsoft 365はサブスク型で継続課金が必要)
- インストールが必要
- バージョンによって機能差が出ることがある
どちらを選ぶべき?
利用目的によって最適な選び方は変わります。
- こんな人はExcel Onlineがおすすめ
- 無料で手軽に使いたい
- 学校や職場で共同編集をすることが多い
- 簡単な表やグラフを作るだけで十分
- こんな人はExcel デスクトップ版がおすすめ
- ビジネスで本格的にExcelを使う
- マクロやVBAを使いたい
- 大規模データや高度な分析を行いたい
- オフライン環境でも作業が必要
まとめ
Excel Online版とデスクトップ版は、それぞれ特徴が大きく異なります。
- Excel Online版 → 無料・共同編集に強い・基本機能で十分な人向け
- Excel デスクトップ版 → 有料・高度機能に対応・本格的なビジネス利用に最適
まずは無料のExcel Onlineを試しつつ、必要に応じてデスクトップ版を導入するのが賢い選び方です。
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